キッチンの電動昇降吊戸棚 サービスマンが聞くユーザーの声

メンテ
  • キッチンに電動昇降吊り戸棚を検討中
  • 電動昇降吊り戸棚が故障した場合は?
  • 実際の使い勝手は?
  • メリットやデメリットは?

こんな悩みに回答します

記事を書く僕は住宅機器メーカーのアフターサービスマンです、

取り付け施工、 修理などで毎日いろいろなお宅に訪問しています

この仕事をして16~7年になります、

電動で動く吊り戸棚の修理 取り付けなど多くやっています

現場で良く聞く本当のユーザーの声をご紹介します

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電動昇降吊り戸棚とは

各キッチンメーカーにより名前が変わりますが、電動で棚が目の前まで降りてくる収納です。

乾燥機能付きの物や水切りタイプのものがあったりします

主なキッチンメーカーの電動吊り戸棚の名前は⬇️

LIXIL ➡︎ オートダウンウォール

タカラスタンダード ➡︎ 電動昇降吊戸棚

TOTO ➡︎ 電動昇降式食器乾燥庫

クリナップ  ➡︎ オートムーブシステム 、 プッシュムーブ

などです。

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電動昇降吊り戸棚のメリットとデメリット

当たり前ですが人により使い勝手は違うので良い点や悪い点がたくさんあります

メリット

1:普通の吊り戸棚は目線より上に設置されます、一番したの棚までは手が届きますが上の方の段は踏み台などを使用しなければ物の出し入れができずお年寄りや身体の不自由な方はデッドスペースとなりがちです。又 上にはあまり良く使うものは収納しない方がやっぱり多いです

しかしこの電動の昇降吊り戸棚は目の前まで棚が上下しますので、良く使う物も気軽に入れておくことができ、踏み台なども必要ありますせん。

2:見栄えが良い カッコイイ 

3:乾燥も水切りもできるタイプもある、ユーザーの使い勝手の良いようにオプションでカスタマイズできる物もある

4:デッドスペースを有効に使うことができる

などです

デメリット

1:値段が高い (間口やオプションなどにより10万円〜30万前後)

2:壊れると高くつく (DIYでは直せない、部品が高い為)

3:普通の吊り戸棚よりメンテナンスが必要

4:電気代がかかる

5:本体自体が重たいので取り付けの際に壁の補強工事が別途必要な場合がある

6:昇降動作がゆっくり (人によりイライラする)

7:停電時は使えない、中の物が取り出せない。

8:水気+暖かくなるので虫が入りやすい

などです

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壊れた時と実際に多い故障箇所 修理費用

壊れた場合

キッチンメーカーのサービスを呼んでください。電気屋さんなどでは対処できないと思います。それはメーカーの専用部品交換が必要な事が大体だからです。

・部品も専用のものとなりますので高いです

・修理不可の場合、本体の買い替え又は代替え商品への入れ替え工事になります

僕の経験上、壊れた時の事を考えて購入する人は少ないように思います。実際サービスで伺った時に「こんなに修理にお金がかかるならつけなきゃ良かった」「いらなかった」「普通のシンプルな吊り戸棚が一番良い」と言われる方も多くいます。使い方や使用環境などにより経年劣化の度合いはそれぞれですが、必ず消耗してしまい修理が必要となります。なので検討中の方は普通の吊り戸棚よりは維持コストがかかる事を良く考えてからの購入をオススメします

実際に多い修理内容と費用

1:作動不良 (動かない 遅い 異音など)

修理内容は大体は基盤交換です。基盤も経年により劣化します。

費用は3万前後かと思います

2:誤作動 (途中で止まる、エラーがでる)

修理内容はセンサー部の故障によりセンサー部交換です。コレも消耗品です

費用は2万前後

3:操作部(スイッチ)の接触不良

修理内容はスイッチ交換です。

費用は2万前後

4:モーターの異音 作動スピードの不具合

修理内容はモーター交換です

費用は8万前後です。

5:意外と多い虫によるショート 漏電

修理内容は虫が入った箇所の交換

電気で動くものなので、暖かくなり虫が寄ってきやすいんだと思います。さらに水気のある水切りタイプなどは尚更です。

大体がゴキブリが基板裏でショートしていたりします。

一度だけスイッチの中にビッシリと小さいゴキブリが入っていたこともありました。。

暖かく、隠れる隙間が多くて、水もあるので虫にとって都合の良い環境となっているみたいです。

6:駆動部の破損

棚を昇降するためにモーター以外のレールやベアリング ローラーなどの駆動部も消耗品です

駆動部の交換です 費用は2万円前後かと思います。

7:壁が傾く 

実際には稀ではありますが100%無いことでは無いです。本体が普通より重たいので壁が負けてしまい傾いてくる現象です、下がり壁のレイアウトで良く見ます。

機器自体の故障では無いですが、壁の補強や造作し直しなどが必要です

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電動昇降吊り戸棚の耐用年数

コレは一概に何年というものはありません。それは使用頻度 環境 使い方により様々な為です。

僕の経験上は10年前後で不具合が出てくるユーザーが多いように思います。間違いなくキッチン全体の耐用年数よりは短いです。なので絶対に修理をするか機器本体の入れ替えが必要です。

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実際の現場(修理 取り付けで伺った家の) ユーザー評価、口コミ

僕の経験上ですが高評価3の低評価7くらいです。

低評価ユーザーの場合 修理費が高額になることで良く考えれば必要なかったと思う人が多いみたいです。シンプルな物が一番良いとなるパターンです

『こんなに修理にお金かかるならいらなかった』

『壊れ始めると次々色んなところが壊れる』

『最初はイイと思って買ってみたけど、あまり使ってないから、普通の棚にできないか?』

『停電の時、物が出せない』

などです。

逆に高評価ユーザーは 高齢の方 踏み台にも乗れない方が多く、絶賛される方が多いです。 例え維持費がかかっても 付けて良かった便利と思う方もいます

『この機器は本当に便利で毎日使っている。コレがなければキッチン自体をリフォームしなかった』 

『良く考えられてる』

などです。

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まとめ

いかがでしょうか?上記が実際に使っているユーザーの評価です。7:3で後悔している方が多いです

値段も安い物ではないので、少しでも迷いがあるのであれば普通の吊り戸棚を僕はオススメします。工務店やリフォーム会社よりオススメされることも良くあるみたいですが、実物を見ないで購入するのは絶対にやめた方が良いです。自分のキッチンの使い方や、使う家族、予算、つける壁の強度、など色々な角度から本当に必要か考え、ショールームなどで実物を確認して検討してください。

参考にしていただければ幸いです。ありがとうございました

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